イラガ

病害虫

こういったサイトを作る側としては、どうしても目をそむけたい害虫。
画像出したくないし、見たくないし、記事書いてるだけでなんか痒くなってくるし…
しかし、イラガ被害を少しでも減らすべく、意を決して着手いたしました(*`・ω・´)ゞ

イラガとは

イラガはチョウ目イラガ科に属する昆虫で、漢字で書くと「刺蛾」と書きます。
学名 Monema flavescens。
「刺蛾」と書きますが、成虫の蛾は口が退化して何も食べませんし、無毒です。

イラガが最も危険なのは幼虫の状態の時です。
イラガの幼虫は鮮やかなライム色で、枝や葉に這う小さなウミウシのようにも見えます。
2.5㎝くらいまで成長し、固い殻で覆われた繭をつくりサナギになります。

イラガの被害

ケムシの被害にも様々あります。
イラガは食害性害虫であり、葉っぱがほとんどなくなるくらい旺盛に食べることもあります。
しかしイラガの被害で深刻なのはその毒です。

日本に生息するイラガは17種類ほどといわれ、その全ての幼虫は有毒です。
幼虫の毛は毒針となっていて、この毒針に刺されるとその瞬間に激しい痛みとともに毒が注入されます。
痛みはやがて痒みとなり、酷いときは1週間以上も痒みが続くことがあるそう。

イラガの繭

死んでしまった幼虫や、ふ化した後の卵の殻にも毒針が残っているので絶対に触らないように!

イラガ被害の時季

イラガは1年のうち6月から9月頃、長いときは11月頃まで発生します。
秋には繭を作って越冬し、春に繭の中でサナギとなって夏に成虫となって飛び立ち、再び産卵してこれを繰り返します。

発生しやすい植物としては、チャドクガのように限定できないところがまた厄介。
雑食性のイラガは樹木、果樹全般に発生しやすいです。
どんな樹木も注意が必要です。

果樹についたイラガの幼虫

イラガの予防

新たに苗木を購入するときにはイラガの繭がついていないかしっかり確認しましょう。
冬の間にこの繭をみつけたら、枝ごと折って熱湯をかける!踏んずける!燃やす!
あとは卵を産みつけられる前に樹木に薬剤を散布しておくのも効果的です。
木酢液であれば自然由来なので安心して使えます。

木酢液の散布方法
水で3倍にうすめた木酢液をスプレーボトルに入れて10日から2週間に1回程度の割合で樹木に散布します。
樹木がたくさんあるご家庭や、高い樹木がある場合は蓄圧式の噴霧器があると便利です。

定期的な剪定は景観の維持だけでなく、害虫予防の対策にもなります。
餌(葉の量)を減らし、良く見えるようになることで虫や鳥が食べてくれやすくなります。

イラガの駆除

それでもイラガが発生した場合、なるべく早い駆除が必要です。
1匹ずつ割りばしなどで捕獲して駆除する方法もありますが…(˚ଳ˚ )ウゲェ

手っ取り早く殺虫剤を使う方法を伝授いたします!
使う殺虫剤は市販の殺虫剤です。

シューッてするだけです( *¯ ꒳¯*)

作業は完全防備でお願いしますね!
殺虫剤で弱ったケムシがポトッと落ちてくることもありますからね。

イラガに刺されたら

うっかりイラガに刺されてしまったとき・・・
痛いらしいですよ、チクっていうかビリッっていうか、別名「電気虫」ですからね。

ケムシに刺されたときの基本ですが、触らない、こすらない!
触れば触るほど毒針が肌の奥に入ってしまってとれなくなります。

流水で洗いましょう。
ガムテープみたいな粘着テープがあれば、患部に貼って剥がして棘を取り除きましょう。
あとは薬を塗っておく。
はじめて刺されたときに病院へ行って薬をもらっておくといいですよ。