もうすぐ梅雨明け。
ここ熊本では、梅雨が明けると連日の猛暑日が待っています…。
なので、梅雨が開けてほしいような開けてほしくないような複雑な心境です(-“-;)
とは言っても梅雨明け待ちのお庭仕事もありまして。
そのひとつがアジサイの剪定です。
長く雨に打たれたアジサイの花は色はくすみ、重くなった花は地面までついているものもあります。
梅雨明けを待って、いざ剪定です♪
旧枝咲きアジサイとは
旧枝咲きタイプのアジサイは、今年伸びた枝の下に花芽をつけます。
つまり、1つの枝に花が咲くのは2年おきということになります。(剪定をしない場合)
いわゆる一般的なアジサイ、ガクアジサイやヤマアジサイ、カシワバアジサイなどがこれにあたります。
旧枝咲きタイプのアジサイは、花が終わってから夏のうちに次の花芽を作り始めます。
なので、旧枝咲きタイプのアジサイは早めに剪定してしまうのがコツです。
花がまだ綺麗なうちに、切り花として切ってしまうのも良いと思います。
旧枝咲きアジサイの花芽
花が咲くころには花の下、2~3節目くらいのところにはぷっくりと小さな脇芽があると思います。
夏の間にこの脇芽が伸びて成長し、秋頃になると伸びた先に花芽をつけます。
この脇芽を残した状態で剪定すれば、夏の間に脇芽が伸びるはずです。
株にしっかり体力が残っている状態であれば、この脇芽についた花芽が来年開花することもあります。
今年花が咲いた枝に来年も花がつくことあるということです。
旧枝咲きアジサイの剪定時期
旧枝咲きタイプのアジサイは、花が咲いたら早めに切る!
早めに切ることで株の体力温存にもなります。
とは言っても、梅雨の間に剪定するのはちょっと心配。
泥が跳ねて病気になったりもするので、雨の日が続く時よりも晴れ間に作業したほうが安心です。
花芽ができる前、7月中には作業を済ませてしましましょう。
旧枝咲きアジサイの剪定位置
脇芽の上1㎝あたりのところを切ります。
脇芽の上であれば何節目でも大丈夫です。
コンパクトに育てたいのであれば半分くらいの高さまで切り詰めたいところです。
よく「花の下2節目」と聞きますが、この場合どんどん株は大きくなっていきます。
2節下で切っても、脇芽はそれ以上に伸びます。
毎年”2節下剪定”を繰り返していくと巨大化するばかりです。
旧枝咲きアジサイをコンパクトにしたい
大きくなりすぎた株を小さくするには2つの方法がありあます。
来年も花を咲かせたいとき
ちょっと不格好にはなりますが、来年も花を咲かせたいときは2年に渡って剪定します。
まず1年目、花が終わったら花がついた枝のみ切ります。
地面から3節~、これから伸びる枝の長さを考えて切ってくださいね。
この年に花がつかなかった枝は、来年花をつけるので残しておきましょう。
そして翌年、同じように花が終わったら花をつけた枝のみ切ってしまいます。
来年の花をお休みして切り詰め剪定
こちらのほうをおすすめします。
来年の花は諦めて、思い切って切り詰めましょう。
地際で切ると成長に時間がかかってしましますので、3節より上で切るといいと思います。
翌年小さな花がいくつか咲けばラッキーです。
大きく剪定したいけど失敗するのが心配という方は、刺し芽でクローン株を作ってみてはどうでしょう?
剪定した枝を挿し穂にして簡単に増やすことができるますよ。
お気に入りの株が万が一ダメになってしまった時のために、刺し芽で増やしておくと安心です。
夏の剪定時期を逃してしまったら
花芽ができる前に剪定してしまえば、花芽を切る心配はありません。
しかし夏を過ぎてしまったらもう花芽できてしまって、花芽を切ってしまう可能性があります。
夏の剪定時期を逃したら、次は年明け頃、しっかりと花芽が確認できるれば問題なく剪定できます。
時期は1月~2月頃。
葉が落ちてしまい、むきだしの枝には花芽と葉芽がそれぞれ確認できるようになります。
花芽は枝の先端についた芽です。
ぱっと見では葉っぱのような感じです。
枝の途中についた小さくてツルツルした芽が葉芽です。
まとめ
- 旧枝咲きタイプのあじさい ガクアジサイ、ヤマアジサイ、カシワバアジサイなど
- 剪定時期 花が咲いてからなるべく早く~7月中…株の体力をなるべく温存させるため
- 剪定位置 脇芽の1㎝くらい上…花芽をつける脇芽を伸ばすため
大きく、大きな花を楽しみたいのであれば剪定は不要です。
自然まかせに育てたほうが大輪の花がつくと言われています。
逆に小さく、コンパクトに育てたいのであれば剪定は必須です。
失敗を恐れずに、思い切って剪定していきましょう!